ディスコでフィーバーする風潮はいっこうに衰えないが、この夏こそレゲエがはやりそうだからと、ボブ・マーリーやサード・ワールドの恰好そのままなトロピカル・ファッションで踊りをきめようという連中が、東京でいま、せっせと衣裳の注文をしている。とくにヤングにこの傾向が強いらしいが、ヤングといえばニューヨークあたりで、男性のアノ部分をむき出しにする凄いファッションが流行しはじめたと、雑誌に出ていた。そのための「フラッシャー」なる曲のレコードも発売されたそうだから、そのうち日本でも、これが第二のフィーバーを起こすかも知れない。
 むろん、どんな恰好しようとオーディオとは無関係と思うのは動脈硬化で、そもそもヤングは音楽(とりわけリズム感)を耳ではなく、体ぜんたいで楽しむのだから、ファッションと分かちがたく、それは結びついたサウンドということになる。
 一方、聴覚だけの世界でいま、FMのT海賊放送Uがこれもヤングのあいだで流行している。アングラ放送局ってわけで、東京では一時、民放とNHKFMのメガ・ヘルツの中間にチューニングすると、「こちらはFM西東京でアール」という関西なまりの男の声が、勝手放題をしゃべったり、“リクエスト”ナンバーを聴かせてくれた。もちろん電波管理法違反だから、当局の探知がきびしく、目下は沈黙しているが、こういうアングラ放送は関西にもかなりあるということだから、ユニークで面白い放送を耳にした人が読者のなかにもいると思う。聞くところによると、海賊放送のための機関誌まで発行している翔んでるヤツが関西にはいるそうだ。
 くわしい情報を私も知ってみたいので、その発信周波数や放送内容など、一報してもらえると嬉しいのだが。もちろん、秘密は厳守する。