岩崎千明氏のこと(その16)

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レコパルの記事には、エレクトロボイスのパトリシアンIVとJBLのハーツフィールドのところに、
「モノラル仕様」と書いてある。
マランツの#2のところにも、そう書いてある。
念のため書いておくが、岩崎先生は、#2は2台所有されていた。

他のスピーカー(パラゴンやESL、ハークネス、エアリーズなど)のところには、そんなことは書いてない。

いまとなっては確認しようがないけれど、パトリシアンIVは、一本だけ入手されたのだろうか。

ハーツフィールドは2本、手に入れられているが、残念なことは、同程度のコンディションのものではなかったようだ。
     ※
一対になっていても、ステレオ以前の製品らしく左右の仕上げ外観はむろんのこと、なんと内部構造の一部さえ違うものだった。一方はあとから心ない者の手によって原型とはほど遠い塗装を加えられてしまっていたのが残念であるが、少なくとも同じ五〇年代でも四ないし五年ほど後から作られたとみられる。一方はまったくオリジナルのままの外観であった。正面右下端の小さな金属プレートの文字、JBL-Signature のくすみかたにも、いかにも年代の経過を感じさせた。同じJBLの数年前のクラシック調の「ヴェロナ」にもこうしたブロンズ調のマークがついていたが、ハーツフィールドの方はいかにも本物であった。
 おそらく五六年か五七年製、つまり二〇年前の製品だろうし、もう一方はひどい仕上げで塗り直してあるがもっと古い型であるのは、内部ユニットやタイプで打った銘板ならぬ紙をはったネットワークでそれが判断されたし、組立て用のいくつもあけ直してずれたネジ穴が物語る。
     ※
ハーツフィールドは、そういう状況だっただけに、最終的には、モノーラルで、
程度のよい片方だけを鳴らされていたのかもしれない。

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