ワイドレンジ考(その20)

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C50SMから4333Aにいたる間での変遷とほぼ並行して、
JBLは、ワイドレンジ・スピーカーを追究している。

1973年に発表された4350、翌74年の4340/4341の開発である。

ステレオサウンド刊「JBL 60th Anniversary」に収録されている「JBLの歴史と遺産」によると、
4350の開発を担当した人物は、JBLに入社まもないパット・エヴァリッジ(Pat Everidge)で、
4340/4341も開発している。
4330/4331、4332/4333の開発担当はグレッグ・ティンバース(Greg Timbers》だ。
彼は現在、JBLコンシュマー・プロダクツのチーフ・エンジニアである。
ティンバースの入社は72年7月で、この頃のJBLの、システムをまとめ上げられるエンジニアは、
有名なエド・メイの他に、パット・エヴァリッジ、ティンバースの3人だけだったと、ティンバース自身が語っている。
彼によると、4350、4343を除く、ブルーバッフルのスタジオモニターは
彼が手がけたものだ。4315、4345もそうだ。

ということは、4350、4341を手がけたエヴァリッジが、間違いなく4343も手がけたのだろう。
そして4343の外観のデザインは、おそらくダグラス・ワーナー(Douglas Warner)だ。
彼は、パラゴンやL88 Nova、SA600やSG520をデザインしたアーノルド・ウォルフが
経営していたコンサルタント会社でウォルフの助手をしていた人物で、
「JBL 60th Anniversary」によるとL200は彼のデザインで、
ウォルフがJBLの社長に就任した際に、彼の会社をワーナーが引きつぎ、
ワーナー・アンド・アソシエイツと改称し、
1980年代半ばまでのJBLのインダストリアルデザインに大きく貢献した、とある。

「JBL 60th Anniversary」には、4343のデザインした人物については何も書いてない。
だから、あくまで推測にすぎないが、ウォルフの手直しや助言があったのかもしれないが、
4343はワーナーのデザインと見て間違いないと思う。

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