My Favorite Things(オープルリールデッキ篇・その12)
往年のEMTのアナログプレーヤーは、カートリッジ、トーンアーム、ターンテーブル、そしてイコライザーアンプを含めてのプレーヤーシステムだった。
管球時代は、モノーラルの139、ステレオの139st、トランジスター時代になって155st、OPアンプの153stが搭載されていた。
930stも927Dstもイコライザーアンプは同じである。
高さこそあるものの、業務用のプレーヤーシステムとして比較的コンパクトにまとめられている930stも、はるか大きな927Dstも、155stであることに特に不満はなかったものの、それでも──、というおもいは、時として頭をもたげる。
155stを含めての927Dstであり、その音はすごい。それでも927Dstに見合った規模のイコライザーアンプだったら、いったいどんな音がするのか──。
927Dstを手に入れてからは、それを想像してしまう。そんな時に、テレフンケンのMagnetophon10の再生アンプがある、という話が来た。どんなモノなのかは詳細は、その時点ではほとんど知らなかった。管球式で、けっこう大きいぐらい程度の知識しかなかったが、価格は安い。
これならば買ってみよう、と決めた。
これを買って、927Dst用の再生イコライザーアンプにしよう、と決めたからだ。